朝、残り物のカレーを食べて胃もたれしたことはありませんか?
私はあります。
夜に食べる分には平気なのに、翌朝に温め直して食べると、なんだか胃が重い。
ムカムカして、その後の在宅勤務までずっとしんどくなる。
「朝からカレーは、やっぱり重いのかな」
そう思っていたのですが、ある日、冷えたカレーの鍋を見て考え込んでしまいました。
表面に、2センチくらいの白っぽい油の層ができていたんです。
それを見た瞬間、
「わー……これを食べていたんだな」
と思いました。
もちろん、市販のカレールーを否定したいわけではありません。
子どもが小さい時期、カレーやシチューのような煮込み料理は本当に助かります。
具材をやわらかく煮込めるし、野菜も肉もまとめて入れられる。
特に冬場は、鍋、カレー、シチューの頻度がかなり高くなります。
ただ、私の場合は、市販のカレールーで作ったカレーを翌朝食べると胃もたれしやすい。
そのことに気づいてから、少しずつカレールーではなく、粉やスパイスで作るサラサラしたカレーに変えていきました。
今回は、私がカレールーを使う頻度を減らし、スパイスカレーに変えていった話を書きます。
カレールーを使った翌朝、胃もたれするのがつらかった
市販のカレールーで作るカレーは、忙しい家庭にとってかなりありがたい料理です。
具材を切って煮込み、最後にルーを入れれば完成。
子どもも食べやすいし、残れば翌日にも回せます。
でも、翌朝に残ったカレーを食べると、私の場合はかなりの確率で胃がもたれました。
朝から胃が重くなり、ムカムカする。
その後の仕事中も、なんとなく気持ち悪さが残る。
夜ならまだ大丈夫なのに、朝はしんどい。
その差が、私にはけっこう大きかったんです。
冷えたカレーの油の層を見て、ぞっとした
冷蔵庫に入れていたカレーの鍋を開けたとき、表面に油が固まっていることがあります。
たぶん学生時代にも、同じような光景は見たことがあったと思います。
でもその頃は、特に何も思っていませんでした。
「カレーってこういうものだよね」
くらいの感覚だったと思います。
でも、自分が子どもに食べさせるものを作る立場になってからは、見え方が変わりました。
自分だけが食べるなら、そこまで気にしなかったかもしれません。
でも、家族の口に入るものを作っている。
そう思ったときに、
「この油の量、もう少し少なくできないのかな」
と感じたんです。
食べられるものだとはわかっています。
市販のカレールーが悪いと言いたいわけでもありません。
ただ、私の体には少し重かった。
それを、冷えたカレーの表面に固まった油が、目に見える形で教えてくれたような気がしました。
市販のカレールーには、どんな油が使われているの?
気になって市販のカレールーの原材料を見てみると、商品によって違いはありますが、油脂が使われているものが多くあります。
たとえば、ハウス食品の「ジャワカレー 辛口」や「こくまろカレー 中辛」には、食用油脂として「牛脂豚脂混合油」と「パーム油」が記載されています。
また、エスビー食品の「ゴールデンカレー」では、商品によって「パーム油・なたね油混合油脂」が使われています。
つまり、市販のカレールーは、単に「カレー粉を固めたもの」というよりも、小麦粉や油脂、調味料、スパイスなどを合わせて作られているものです。
あの独特のコクやとろみ、濃厚さには、油脂も関係しています。
だからこそ、冷えると油が固まって見えることがあります。
もちろん、それ自体が悪いという話ではありません。
ただ、ルーのカレーを朝に食べると胃もたれする人や、脂っこさが気になる人にとっては、別の作り方を知っておくと少し楽になるかもしれません。
もともと、サラサラしたカレーが好きだった
私がスパイスでカレーを作ってみたいと思ったのは、子どもが生まれる前のことでした。
学生時代、カレー屋さんでカレーを食べるのが好きでした。
インド料理屋さんやタイ料理屋さんで食べるカレーは、家庭のルーカレーとは少し違います。
もっとサラサラしていて、香りが立っていて、重たすぎない。
「こういうカレーが家でも食べられたらいいのにな」
そう思って、レシピ本を買い、スパイスから作ってみたことがあります。
最初は、正直ちょっと不安でした。
書いてある通りに作っているのに、いつものカレーよりかなりサラサラしている。
味も少し薄く感じる。
「本当にこれで合ってるのかな?」
と思いました。
でも、ちゃんとスパイスの香りがしました。
そして何より、食べたあとが軽かったんです。
朝に食べても、胃がもたれにくい。
これは、私にとってかなり大きな発見でした。
ルーをやめても、意外と手間は変わらなかった
スパイスカレーというと、少しハードルが高く感じるかもしれません。
スパイスを何種類も並べて、分量を細かく量って、難しい工程がたくさんある。
そんなイメージがあります。
でも、実際に家で作ってみると、市販のカレーを作るのと手間はそこまで変わらないと感じています。
市販のルーは、具材を煮込んだあと、最後に入れる。
スパイスカレーは、煮込む前にスパイスを入れる。
大きく言うと、そのくらいの違いです。
もちろん、最初にスパイスを買いそろえるハードルはあります。
収納スペースも少し取ります。
でも、一度そろえてしまえば、あとは意外と適当でも作れます。
私は毎回きっちり量っているわけではありません。
スパイスの瓶を5回くらい振る。
だいたいそれくらいの雑さです。
たぶん毎回少しずつ味は違います。
でも、家庭のカレーなので、それくらいでいいと思っています。
「今日のカレーは、ちょっとクミンが元気だな」
くらいのゆるさで続けています。
わが家のゆるいスパイスカレーの材料
わが家でよく使うのは、こんな材料です。
- クミン
- ターメリック
- コリアンダー
- ガラムマサラ
- ブラックペッパー
- ガーリック
- ローリエ
- よく炒めた玉ねぎ
- ヨーグルトに漬け込んだ鶏肉
- コンソメ
このあたりは、よく入れます。
さらに、そのときの気分で、ココナッツミルクやトマト缶を入れることもあります。
子ども用に調整するときは、すりおろしたりんごや、はちみつを入れることもあります。
ただし、はちみつは1歳未満の赤ちゃんには与えないよう注意が必要です。
厚生労働省も、1歳未満の赤ちゃんにはちみつや、はちみつ入りの食品を与えないよう呼びかけています。
わが家の子どもたちは、ほとんど手作りのカレーを食べて育っています。
なので、むしろ市販のルーのカレーの方がレアイベントです。
一般的には、手作りスパイスカレーの方が特別感があるのかもしれません。
でも、わが家では逆。
家庭によって「普通」は違うものですね。
子どもと一緒に作れるのも楽しい
スパイスカレーにしてよかったことのひとつは、子どもと一緒に料理しやすいことです。
スパイスの瓶を振ってもらう。
ヨーグルトに漬け込んだ鶏肉をもみ込んでもらう。
玉ねぎを炒める香りを一緒に感じる。
そういう小さな作業が、子どもにとってはけっこう楽しいみたいです。
スパイスを使うと、料理が少し実験みたいになります。
色が変わる。
香りが変わる。
混ぜると雰囲気が変わる。
理科の実験ほど大げさではないけれど、台所の中で「食べものってこうやってできているんだ」と感じられる時間になります。
私自身も、一から作れるようになったことで安心感がありました。
「あ、こうやって作ればカレーってできるんだ」
そう思えたことが、意外とうれしかったんです。
これはシチューも同じで、ルーがなくても、仕組みがわかれば作れる。
食べものの中身が少し見えるようになる。
それが、私にとっては嬉しい変化でした。
カレールーをやめてよかったこと
カレールーを使う頻度を減らしてよかったことは、いくつかあります。
まず、朝でもカレーを食べやすくなりました。
以前は、残り物のカレーを朝に食べると胃もたれして、その後の体調に影響することがありました。
でも、油を控えめにして作るスパイスカレーに変えてからは、朝ごはんにも回しやすくなりました。
育児中の朝は、ただでさえ慌ただしいです。
子どもの準備、自分の仕事、洗濯、片付け。
朝から台所でしっかり料理をする余裕は、なかなかありません。
そんなときに、前日のカレーが食べられるのはありがたいです。
それから、油のベタつきが減ったことも大きいです。
鍋やお皿を洗うときのギトギト感が少なくなり、洗い物のストレスも少し減りました。
もうひとつは、自分が食べるものを調整できる安心感です。
油を少なめにする。
辛さを控える。
子ども用に甘みを足す。
トマト缶でさっぱりさせる。
ココナッツミルクでまろやかにする。
その日の体調や家族の様子に合わせて変えられる。
それが、私には合っていました。
デメリットは、最初にスパイスをそろえること
もちろん、スパイスカレーにもデメリットはあります。
一番大きいのは、最初にスパイスを買いそろえることです。
クミン、ターメリック、コリアンダー、ガラムマサラ。
聞き慣れない名前が並ぶと、それだけで少し身構えてしまいます。
「そんなに使い切れるかな」
「収納場所あるかな」
「一回作って終わりにならないかな」
そう思う人もいると思います。
実際、スパイスの瓶はそれなりに場所を取ります。
台所にスパイス置き場ができて、料理が得意な人感が出るのはメリットかもしれませんね。笑
でも、わが家では一度そろえてから、意外と続いています。
理由は、思ったより難しくなかったからです。
最初はレシピ本を見ながら作っていましたが、今はだんだん感覚で作れるようになりました。
完璧なスパイスカレーを目指さなければ、かなりゆるく続けられます。
朝もカレーを楽しみたい人に、スパイスカレーはおすすめ
朝に残り物のカレーを食べたい。
でも、市販のルーだと胃もたれする。
本当は、前日のカレーを朝ごはんにできたら楽なのに。
そんなふうに感じている人には、スパイスやカレー粉で作るサラサラしたカレーもおすすめです。
本格的なスパイスカレーを目指さなくても大丈夫。
最初はカレー粉だけでもいいと思います。
慣れてきたら、クミンやターメリック、コリアンダーを少しずつ足してみる。
油を控えめにして、トマト缶やヨーグルト、ココナッツミルクで味を整える。
子ども用には、りんごなどで甘みを足す。
家庭の台所に合わせて、ゆるく作ればいいと思います。
私もまだ、理想のカレーを研究中です。
生活にもう少し余裕が出てきたら、もっと自分好みのカレーに近づけるにはどうしたらいいか、いろいろ試してみたいです。
でも今は、完璧なカレーよりも、朝に食べても胃もたれしにくいカレー。
子どもと一緒に作れて、自分も安心して食べられるカレー。
それくらいが、わが家にはちょうどいいです。
カレールーをやめたというより、カレーとの付き合い方を少し変えた。
そんな感覚に近いのかもしれません。
朝カレーで胃もたれしたことがある人は、一度、油少なめのサラサラカレーを試してみてもいいかもしれません。
カレーは重たいもの。
そう思っていた私にとって、スパイスで作るカレーは、
「朝も食べられるカレーがあるんだ」
と教えてくれる、ちょっと嬉しい選択肢でした。










