

1歳の双子と3歳の三姉妹を育てながら、環境にやさしい暮らしを模索中のはぜらんです。
毎日、何度も繰り返すおむつ替え。
ふと、「このおむつのごみ、いったいどれくらい出てるんだろう?」と気になって測ってみたら、驚きの重さが…!
子育てに欠かせない紙おむつ。
でもその便利さの裏側に、見えにくい環境負荷があることをご存じですか?
今回は、わが家のリアルな体験を出発点に、「使用済み紙おむつのごみ問題」と「2025年最新のリサイクル事情」についてお届けします。
紙おむつごみの量ってどれくらい?双子育児で気づいた重さのリアル
2024年、
産後1ヶ月、0歳の双子と2歳の長女を育てながら毎日おむつ替えに追われていたある日、ふと思いました。
「この大量のおむつごみ、どれくらいの重さになるんだろう?」
実家のごみ回収は週に2回。
そのたびに、おむつがパンパンに詰まった重たいゴミ袋を抱えて捨てていました。
そこで、試しに4日分の紙おむつごみを計ってみると……なんと7kg!
単純計算で1ヶ月あたり約52kg。
これは大人の女性1人分の体重に匹敵する重さです。
わが家だけでこれだけ出ているなら、全国の家庭から出るおむつごみの量は一体どれだけになるのだろうと、考えずにはいられませんでした。
使用済み紙おむつはなぜ環境に負荷?燃えにくさの原因と処理の実態
紙おむつに使われているのは「高分子吸収体(SAP)」という素材。
おしっこを素早く吸収し、漏れを防いでくれる優れた機能を持っています。
しかしその反面、この水分をたっぷり含んだ状態のおむつごみは非常に燃えにくいという課題も。
ごみ焼却場でしっかり燃やすためには、大量の補助燃料が必要となり、そのぶん二酸化炭素(CO₂)の排出量も増加してしまいます。
引用元:環境省「使用済紙おむつの再生利用等に関するガイドライン」
紙おむつのごみ問題|2025年最新統計と2030年までの予測
環境省のデータによると、紙おむつごみは以下のように推移しています。
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2020年度時点:一般廃棄物に占める割合は5.2〜5.4%
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2030年度の予測:6.6〜7.1%にまで増加見込み
背景には、少子化に反して共働き家庭の増加による紙おむつ依存の育児スタイル、
さらには高齢化社会による大人用紙おむつの利用拡大もあります。
紙おむつリサイクルの最新事例|自治体・企業の取り組みまとめ【2025年】

紙おむつ問題は深刻そうね。日本では課題解決のためにどんな動きがあるのかしら。

企業でも自治体でも、実はいろんな取り組みがあるんだよ。
「紙おむつ=使い捨て」というイメージが根強い中、
近年はリサイクル技術の進化と自治体の取り組みが進んでいます。
全国で広がる紙おむつリサイクルの例
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浜松市×ユニ・チャーム(2024年)
→ 使用済み紙おむつをオゾン処理し、再生パルプとして再利用。
> 引用元:ユニ・チャーム×浜松市実証実験 -
大阪・関西万博(2025年)
→ 会場内で回収した紙おむつを再資源化し、ゴミ箱や遊具に生まれ変わらせるプロジェクトを実施。
> 引用元:EXPO2025 トッパンの紙おむつ再資源化プロジェクト -
福岡県・トータルケア・システム
→ 年間約5,000トンの使用済み紙おむつを回収し、建材や肥料などにリサイクル。
> 引用元:Circular Economy Hub 記事 -
志布志市・掛川市などの地方自治体
→ 分別回収や固形燃料(RPF)化などの取り組みが進行中。
> 引用元:介護のえんトークルーム「紙おむつリサイクルの取組み」
こうした動きの中から、
いよいよリサイクル技術が商品化として実を結ぶ例も登場しています。
紙おむつごみを減らすには?育児中でもできる第一歩
双子育児真っ最中の私にとって、布おむつへの切り替えは正直現実的ではありません。
それでも、今回の経験と調査を通じて気づいたのは、
「まずは知ること、そしてできる範囲から動くこと」が大事だということ。
たとえば、
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自治体の紙おむつ分別制度を調べてみる
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おむつ替えの頻度やタイミングを見直してみる
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環境に配慮された紙おむつを選んでみる
といった、無理のない範囲での小さな工夫が可能です。
リサイクルおむつという選択肢|マミーポコパンツRefF(リーフ)
中でも注目したいのが、ユニ・チャームが実販売を始めたリサイクルおむつ「マミーポコパンツRefF(リーフ)」です。
このおむつは、浜松市などの実証実験で得られた技術をもとに、実際に使用済み紙おむつから回収・再生された素材を一部使用しています。
引用元:マミーポコ リーフ製品紹介ページ(ユニ・チャーム公式)
植物由来の素材と再生パルプを活用し、吸収力や使用感はそのままに、環境負荷を軽減した設計が特徴。
実際に使ってみた感想はこちらの記事にもまとめています↓
マミーポコパンツRefF(リーフ)レビュー|リサイクル紙おむつってどう?使ってみた感想
育児を頑張るママ・パパが、日々の選択の中でちょっと環境にいいことができる。そんな未来を感じさせる取り組みです。
紙おむつと上手につきあう|育児と環境を両立するためにできること
紙おむつは、今の育児にとって欠かせないものです。
でも、その便利さの裏にある問題を「知らないまま」使い続けるのではなく、
「知ったうえで、よりよい使い方を選ぶ」そんな選択肢を持っていたいと思います。
今後もリサイクルの技術が進化し、全国での回収体制も整っていくことを願って。
わたしも引き続き、紙おむつごみにまつわる話題を追いかけていきたいと思います。

ここまで読んでくれてどうもありがとう!
「使い捨てること」に罪悪感を感じすぎず、でもちょっと立ち止まって考えてみる。
そういう、小さな一歩を積み重ねて、育児しながらでもできるサステナブルな暮らしを目指したい。
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