赤ちゃん用洗剤は必要?肌と環境に優しい洗剤の特徴と選ぶポイント
hazeran

ベビー出産の準備に奔走中のはぜらんです。




赤ちゃん用の洗濯用洗剤って
どんなものがあるんだろうと調べてみると
種類が豊富すぎて驚きます。


ランキングなどを見てみても
おすすめ洗剤の種類が多すぎたり、
肌への影響を意識しすぎて
洗浄力が低そうだったり
結局どれを選べばいいのかわからない^^;


ぶっちゃけ赤ちゃん用洗剤と大人用で
分けて洗うのは面倒…。



赤ちゃん用洗剤ってそもそも必要なの?
という疑問が湧いてきました。



そこで今回は

  • 赤ちゃん用洗剤と一般的な洗濯洗剤の違い
  • 赤ちゃん服に使える洗濯洗剤を選ぶ時ののポイント


の2つの観点から
赤ちゃん用洗剤について調べてみました。


記事の中で、
よく比較される石鹸と合成洗剤の
違いについても触れています。


私の個人的な理想は
赤ちゃんの肌や環境にやさしくて
汚れが落ちて
自分の服と一緒に洗える
洗濯用洗剤!



はっちー

コスパも重要だね!




hazeran

理想の洗剤は見つかるかしら。




これから赤ちゃん用洗濯洗剤の購入を
検討されている方、
環境に配慮した洗剤について興味がある方は
ぜひ参考にしてみてください。



はっちー

それではいってみよう。




赤ちゃん用洗濯洗剤は弱アルカリ性が良い理由とは?ー衣類が汚れる原因ー




「赤ちゃん用洗剤」を即購入する前に、
まずは赤ちゃんの衣類に
どんな汚れがつくのか
原因を調べてみました。


赤ちゃんの衣類が汚れる原因

  • ミルクの吐き戻し
  • ミルク
  • 赤ちゃんの汗、皮脂
  • おしっこ
  • うんち




生まれてすぐの赤ちゃんは
消化器官が未発達でミルクを飲んでから
消化が終わるまでに
1時間半-2時間ほどかかるそう。


授乳の最中に吐き戻しをしたり
ミルクが口元からはみ出したりして
襟元や胸元が汚れることがよくありますね。


汚れを酸性、中性、
アルカリ性の観点で見てみると
ミルクの吐き戻しは
酸性-弱酸性*1。


母乳やミルクは中性*2。


赤ちゃんの汗や皮脂は弱酸性-中性*3。


うんちは弱酸性*4。


おしっこは中性*5。


hazeran

赤ちゃんの服につく汚れは
酸性寄りなのね!




はっちー

汚れの性質にあった
洗剤かどうかがポイントだね。




赤ちゃんの衣類汚れは酸性寄り。


洗剤を選ぶときは液性は
弱アルカリ性の洗濯用洗剤を選ぶと
効率よく洗浄できそうですね♪



*1「胃食道逆流症」 日常の小児外科疾患
*2「母乳とむし歯、おしゃぶり、指しゃぶりの考え方」 第26回 母子健康協会シンポジウム
*3「お肌が弱酸性だとなぜいいの?pHって何?」 Club Sunster
*4「くすり通信No.121」 近江八幡市立総合医療センター 薬剤部
*5「新生児における出生直後の検尿成績」


赤ちゃん用洗濯洗剤の特徴。一般的な洗濯洗剤との違いとは




「赤ちゃん用」や
「肌への刺激が少ない」と謳っている洗剤は
一般的な洗濯用洗剤と何が違うのでしょう。


hazeran

赤ちゃん用は肌に優しそう!




はっちー

天然由来の原料を使っていそう。




赤ちゃん用と聞くと
どんな洗剤をイメージしますか。


天然の植物由来の原料を使っていそう。


肌に優しい素材でできていて
添加物などが入ってなさそう。


などなど
なんとなくのイメージはありますよね。


一般な洗剤と赤ちゃん用洗剤で
実際に使用されている成分について比較すると
以下のような点が異なります。


赤ちゃん用洗剤の特徴

  • 石鹸や天然由来の合成洗剤が多い
  • 蛍光増白剤や漂白剤が入っていない
  • 合成香料・着色料などの添加物が不使用




石鹸や天然由来の素材を使用した合成洗剤は
石油由来の合成洗剤と比較して
肌への刺激が少なく
環境への負荷が少ないと考えられています。



合成洗剤全般に抵抗がある場合には
純石鹸由来の洗濯洗剤もバリエーション豊富。


合成界面活性剤の肌や環境への影響について
さらに詳しく知りたい方は
ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。





個人的には
合成洗剤でも生分解性が高く
生物への毒性がない天然由来の洗剤なら
使ってもいいかなという印象。



PRTR制度で指定されている
人間や環境への影響が懸念される化学物質のうち
家庭からの排出量が多い*1
以下のような界面活性剤が入っているものは
注意が必要です。


  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(LAS)
  • ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)
  • アルキル硫酸エステルナトリウム(AS)
  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)
  • アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム(AES)


*1「PRTRデータを読み解くための市民ガイドブック」 環境省


大量に使用してしまうと
環境への負荷が懸念されます。



一回の洗濯で使用する洗剤の量が
多い場合は
以下の界面活性剤の入っているものは
使用を控えたいところ。


「蛍光増白剤」とは
紫外線を吸収すると青白く発光する
蛍光染料の一種。



白いシャツやタオルなどは
染色の過程で添加されていることが多く
自然に塗料が落ちてしまうので
洗濯用洗剤の蛍光増白剤で白さを補います。


発ガン性や急性毒性があるわけではありません。


ただ、一部の人は
皮膚に触れた際にアレルギー反応を示す
可能性があります。



そのため、
通産省通達によって乳幼児用の製品には
できる限り使用を避けるよう言われているそう。


また、ベビー用品でガーゼやきなりの衣類を
蛍光増白剤の入った洗剤で洗うと
本来の色味が白くなってしまう
可能性もあります。


hazeran

素材の色味を活かした衣類は
蛍光増白剤なしの洗剤の方が
色変わりしないのね。




はっちー

赤ちゃんの皮膚が弱い場合は
避けた方が良さそうね。




合成香料・着色料も肌への刺激が強い
化学物質が使われている可能性があるため、
無添加を謳っている洗濯用洗剤が
多い印象。


添加物としても使用されている
化学物質の中には
誕生してから日が浅く、
長く使用した際にどんな影響があるのか
わかっていないものも多くあります。


そのため、
赤ちゃん用洗剤は一般的な洗剤と比べて
化学物質が無添加のものが多いようですね。


余談ですが、
私の母は一般的な洗濯洗剤を使って
大人用と赤ちゃん用衣類を
まとめて洗っていたそうです笑。



幸い皮膚の弱い赤ちゃんはいなかったため
4人の娘たちは
特に何の影響もなくすくすく育っています。


なので、
毒性が低いとされている化学物質に対しては
過剰に心配する必要は無いのかな
とも思います。



大人も一緒に使える!赤ちゃん用洗濯洗剤を選ぶときのポイント




hazeran

赤ちゃん用と大人用で
洗濯物分けるのって
正直面倒。




はっちー

ポイントを押さえれば
一緒に使える洗剤もあるよ。




hazeran

洗濯の手間をできるだけ減らしたい!




赤ちゃん用の服を洗濯する時、
必ずしも赤ちゃん専用と大人用で
洗濯洗剤を分ける必要はありません。



洗剤を選ぶ時のポイントは
赤ちゃんの肌に対して刺激になりそうな成分や
洗剤の衣類残りを減らすこと!


洗濯用洗剤を選ぶときのチェックポイント

  • 衣服への洗剤の溶け残りが少ないか
  • 洗浄力が高いか
  • コスパが良いか(1回の消費量に対する価格)
  • 環境に配慮しているか




衣服への洗剤の溶け残りが少ないかどうかは
赤ちゃんの肌を気にする上で最も大事なポイント
と言ってもいいでしょう。



しかし、
赤ちゃん用洗濯洗剤のランキングを見ると
意外とこれが見落とされているなと感じます。



公式ページから製品情報を確認すると、
しっかり洗剤の除去率を書いてくれている
メーカーもあります。




また、除去率が確認できない場合でも
メーカー内で皮膚刺激性テスト、
アレルギーテストが
行われているものは記載があるので要チェック。


洗剤の成分ももちろん重要ですが、
前提として赤ちゃんの皮膚に触れる
洗剤の多少についても
ぜひ注目したいですね。


洗浄力については、
合成洗剤が石鹸より優れる印象。



合成洗剤と石鹸のメリットデメリットについては
また別の記事で詳しくご紹介する予定ですが
合成洗剤の方が純石鹸よりも洗浄力が高くなる
という結果が論文でも発表されています。*1


また、洗濯槽の汚れに着目すると
石鹸は合成洗剤に比べて石鹸カスが残りやすく
カスに付着した皮脂汚れなどを温床にして
カビが生えやすいです。



なので合成洗剤を使用した場合と比較して
洗濯槽の洗浄もこまめに行う必要があります。


hazeran

洗濯槽の汚れやすさは
意外と盲点よね。




はっちー

洗浄力で選ぶなら
合成洗剤の方が良いかも。




コスパに関しては、
洗剤の一回あたりの使用量が書いてあるので
普段の洗濯量と照らし合わせて
一回あたりどの洗濯でいくらになるのか
計算します。


一般的な傾向として、
石鹸は合成洗剤よりも
一回あたりに使用する洗剤の量が多いため
合成洗剤と比べてコスパが低くなります。



*1田中ら 2007 「最近の市販洗濯用洗剤の動向」




最後に個人的にここは外せない!
というポイントが
環境に配慮しているかという点。



ここで言う環境への配慮とは下記2点。


  • 使った洗剤が流れ出たときの環境への負荷
  • 洗剤の原料となる油脂の生産による環境への負荷




排出される時の
環境への負荷という観点から比較すると
一回あたりの洗濯に使用する洗剤量が
少ない洗剤ほど
環境への負荷は少なくなります。



実際に使用される量を比較すると、
実は環境への負荷は
一回あたりの洗剤使用量の多い石鹸で
大きくなります。



石鹸は生分解性に優れているとはいえ、
量が多ければそれだけ分解には
時間がかかるということですね。


hazeranbikkuri

生分解性にばかり注目していると
見落としてしまうわね。




はっちー

量が少ない石鹸なら大丈夫だね。




また、先ほども少しご紹介した
PRTR制度で指定されている界面活性剤も
環境に大量に排出されると
悪影響を及ぼす可能性があります。



そのため、
洗濯洗剤を選ぶ場合には
一回の洗濯での使用量が少ない
あるいはこれらの界面活性剤が
使われていないものが
理想的ですね。


洗濯洗剤に使用される油脂の
原産地の環境も注目したいポイント。



例えば洗剤や石鹸の原料として代表的なものに
パーム油があります。


パーム油はアブラヤシ農園の栽培によって
生産国の過剰な森林伐採や
モノカルチャーによる
環境破壊が問題となっています。


また、メーカーの搾取によって生じる貧困も
深刻な問題です。




持続可能なパーム油の栽培を行う生産地と
取引をしているメーカーは
RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)
の認証マークを掲げています。



このように、
原料についても目を向けて見ると
洗剤成分は環境への負荷が少なくても
生産の段階ではサスティナブルでない製品も。


実際に商品ごとに
メーカーの紹介ページをみて見ると
生産国への自然保護の取り組みなどを
公表している企業は少ない印象です。



まだまだ、
洗濯洗剤のメーカーでも
環境を配慮した取り組みは
進んでいないんだなあと感じました。


hazeran

原料について
見える化している企業は
安心ね。




はっちー

環境にもやさしい洗剤を
使っていきたいね。




赤ちゃん用洗剤を選ぶ時には
以上のようなポイントで選んでみると
ちょこっと視野が広がって
満足度の高い買い物ができるかも。


ちなみに、
洗剤の成分は天然由来の石鹸じゃなきゃダメ!
合成洗剤は全て回避!
といった感じの記事なども見かけますが、
個人的にはどれも根拠に乏しいな
という印象。



合成洗剤の中にも植物油脂を使っていて
肌刺激が少ないものもあるので、
赤ちゃんとの肌の相性や洗浄力、費用対効果など
総合的に判断するのがベスト。



アトピーなど赤ちゃんの肌のトラブルが
事前に想定される場合は
肌への刺激が最低限になるような
洗濯用洗剤を選ぶのが無難ですね。


hazeran

私がどの洗剤を選んだのかは
また別の記事で紹介するわね!




まとめ




ここまで、
「赤ちゃんの肌と環境に優しい!
洗濯用洗剤の特徴と選び方のポイント」
というテーマで書いてきました。



本記事では
洗剤洗浄力、コスパ、肌へのやさしさ、
環境へのやさしさ
に着目してどんな洗剤を選ぶのが
おすすめかについて書いています。


個人的に注目したいポイントは下記4つ!


  • 衣服への溶け残りが少ないか
  • 洗浄力が高いか
  • コスパが良いか(1回の消費量に対する価格)
  • 環境に配慮しているか




これから赤ちゃん用洗剤の購入を検討している方
環境に配慮した洗剤を探している方は
ぜひこれらのポイントも
参考にしてみてくださいね♪


総合的にみて
個人的にお勧めしたい洗濯用洗剤については
また別の記事で書きたいと思います^^。


hazeran

ここまで読んでくれてありがとう。




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