家庭のプラスチックゴミを減らす方法を
日々模索中のはぜらんです。
どのご家庭でもスーパーで買い物をすれば
たくさん出てくるプラスチックゴミ。
我が家では、
プラスチックゴミの中で最も多いのが
「ペットボトル」のゴミでした。
夫がペットボトル飲料を毎日のように
買って飲んでいたので、
単価が安くなるように、
常に箱買いしてストックしていました。
ペットボトルなら資源ごみとして出せば
リサイクルされるし、
きちんと分別して捨てていれば問題ないかな、
と当時は考えていたんです。
ペットボトルのラベルはゴミになるし
剥がすのもめんどくさいので、
購入するものはラベルレスのペットボトル。
自動販売機やコンビニで購入するよりは安いし
環境にも配慮したベターな選択かな、
と思っていました。
過去にはラベルレスペットボトルについても
記事を書いています↓
ところが、
海洋プラスチック問題に興味を持って
関連する本を読む中で
日本国内で「再生利用を繰り返す」と言う意味で
リサイクルされているプラスチックは
たった24%だということがわかりました*1。
国がリサイクルと言っているもののうち62%は
サーマルリサイクルと言って、
プラスチックの焼却で発生した熱を
エネルギーとして回収する方法。
しかし、このサーマルリサイクル、
実は国際社会では
「リサイクル」として認められていないんです。
せっかく分別しても
ちゃんとリサイクルされている割合は
ほんの一握りだったのよ。
ほとんどがリサイクルされずに
燃やされているんだ。
やっぱりプラスチックそのものを
減らさないといけないわね。
そこで今回は
ペットボトルゴミをできるだけ減らすべく、
マイボトルを購入。
1ヵ月間使用してみて
どのくらいのペットボトルゴミを減らすことができたのか、
そして気になる毎月の出費についても計算してみました。
結論から言うと
マイボトルを使用するだけで
経済的にも環境的にもかなりの効果がありました!
今回は日本のペットボトルゴミ問題について触れつつ、
我が家で計測したマイボトルの効果について
ご紹介していきたい思います。
*1
プラスチック循環利用協会『プラスチックリサイクルの基礎知識 2022』参照
日本国内のペットボトルゴミの行方
日本国内でのペットボトルゴミのリサイクル率は
2020年で86%と言われています。
プラスチック循環利用協会『プラスチックリサイクルの基礎知識 2022』
過去数年遡ってみても、
その割合は高い水準を維持しているように見えます。
86%のリサイクルの内訳を見てみると、
・マテリアルリサイクル 21%
・ケミカルリサイクル 3%
・サーマルリサイクル 62%
の3種類のリサイクル方法があります。
マテリアルリサイクルとは
「もの」から「もの」にリサイクルすることで
ペットボトルからペットボトルを作る水平リサイクルと
ペットボトルを原料に戻して、その他のものに加工する
カスケードリサイクルがあります。
ケミカルリサイクルとは
プラスチックを科学的な方法で一度分解し、
それを原料として再利用する方法です。
サーマルリサイクルとは
プラスチックを燃やすときに発生する熱を使って
温水プールや発電などに利用する方法です。
しかし、
冒頭でも少し述べたように
「サーマルリサイクル」は国際的には
リサイクルに当たりません。
また、
プラスチックのリサイクルとして一般的な
マテリアルリサイクルでは、
ほとんどがダウンサイクルになります。
ダウンサイクルと言うのは、
もともと使われていたプラスチック製品よりも
品質が劣るプラスチックとして
作り替えられること。 ぬいぐるみ
実はプラスチックゴミの多くは
フリースやぬいぐるみなどの中綿に使われる
ポリエステルの繊維にダウンサイクルされているんです。
しかも、一度リサイクルされたプラスチックの多くは
再びリサイクルされることなく、
燃えるゴミとして捨てられるそう。
何度もリサイクルされている
わけじゃないのね。
結局のところ、
プラスチックはリサイクルしても
最終的には焼却処分されてしまうものがほとんど。
なのでプラゴミを減らすためには
プラスチックの使用量そのものを
減らさなくてはならない、ということなんです。
マイボトルあり・なしの1ヵ月のペットボトルゴミ量比較
それでは、
実際にマイボトルを使って
我が家が削減できたプラスチックゴミの量と
節約できた金額についてご紹介します。
ペットボトル飲料を1ヶ月購入した場合のプラごみと、かかったお金
我が家で最も多く出るプラスチックゴミは
ペットボトルでした。
ペットボトル飲料500mLを箱買いしていた時は、
平日に毎日1本、休日に2本を消費。
月に約40本のペットボトル+キャップの
ゴミが発生することになります。
これを1年間続ければ、
約480本のペットボトルを年間に消費していることに。
改めて数値化すると
その多さに驚くわね!
実際はスーパーで衝動的に炭酸飲料を買ったり、
夏の暑い日に自販機で購入したりするので
年間500本以上は消費していたのではないかと思います・・・。
ペットボトルの箱買いで24本入1箱が2,000円とすると、
1ヶ月で約4,000円。
1年間で計算すると、
48,000円くらいかかっていました。
マイボトルを購入した後の1ヶ月のプラ削減量と、かかったお金
それでは実際に我が家で行った
マイボトル化による生活の変化の一部始終を
ご紹介します。
まず、
我が家では私と夫がそれぞれ
マイボトルを購入しました。
購入したのはこちらのボトル。
酸性や塩分の濃い飲みものを入れると腐食の原因位なるので
避けましょう。
さらに、自分の家でお茶を作るために本体がガラス製、
フタがステンレス製のポットを
3000円弱で購入。
二人のボトルとガラスピッチャーで7,000円、
水出しのお茶を24パック2袋を600円で買うとすると、
マイボトルを購入した月の出費は7,600円。
その後の月は
ボトル代、ピッチャー代は一切かからないので
お茶パック代だけ600円/月
。
これを1年間で計算すると約14,000円。
長く使うほど
ペットボトル飲料を購入する場合との金額差は
大きくなっていきます。
マイボトルはまず、
経済的なメリットが
かなり大きいわね。
そして、気になるペットボトルゴミは
約40本/月(年間では約480本)削減できました!!!
マイボトルに変えただけなのに、
プラスチックゴミをかなり減らせて
お金の節約もできるなんて
嬉しいことばかりね!
家庭からプラごみを減らすには
一番簡単で効果が出やすい方法だね。
プラスチックゴミ削減を
日々目標にしている私にとっては
「マイボトル化」は大きな一歩になりました^^
マイボトルを使ってお金を節約して環境にも貢献しよう
ここまで、
「マイボトルで月に4,000円節約
ペットボトルは40本削減できた」
というテーマで書いてきました。
マイボトルを購入したことで、
自宅から出ているプラスチックごみと
無駄な出費の両方をカットできて我が家は大満足♪
簡単に始められて、
効果がわかりやすいので、
環境問題に対して自分ができる一歩を探している方には
とってもおすすめの方法です。
自宅から出るプラごみの量を数値化してみると、
こんなに消費していたのか!と衝撃を受けるので、
是非皆さんのご家庭でもやってみてください^^
ここまで読んでくれて
ありがとう!