自作生ごみコンポストの成功者に作り方を聞いてみた

hazeran

家庭ゴミを減らすべく
方法を日々模索中のはぜらんです。




自宅からでるゴミの削減について
色々模索中の私が
今一番やってみたいのが「コンポスト」。


コンポストとは堆肥のことで、
生ごみや枯れ葉などから
作り出すことができます。


うまく活用できれば
堆肥を作り出せるだけでなく、
家庭から生ごみを減らせる
素晴らしい方法なのです。



hazeran

生ごみ削減のためには
避けては通れない道なのよ。




はっちー

でも、ちょっとハードルが高そう。




hazeran

家庭菜園やガーデニングが
趣味じゃないと
できないと思ってたのよね。




私自身が「コンポスト」に出会ったのは
今から8年前、
カナダに短期留学していた頃の事。


ホームステイ先のお家の庭には
大きなコンポスト容器があって、
生ゴミが出たらそこへ入れてかき混ぜて
ガーデニングに使っていました。


食品をゴミとして捨てずに
堆肥に変えるサイクルは目から鱗で
とても感動したのを覚えています。


でもコンポストは、
広いお庭がある一戸建てのお家だから
できることで
賃貸住まいで土いじりをしない私には
縁のないものだと思っていました。



実際、日本でコンポストをしている方の多くは
家庭菜園やガーデニングにコンポストを
生かしている印象。


生ごみは減らしたいけど
植物を育ていない人は
どうしたらいいの?
というのが悩みでした。


時は流れ、
最近では屋内やベランダでも使える
小型の置き型コンポスト容器も
普及し始めています。


挑戦するなら今ではないかと思い
コンポストについての勉強を始めた
というわけです。


ところが実際に調べてみると
市販のコンポスト容器で挑戦するも
匂いや虫の発生で悩んでいる方も多い様子。



一方で身近な人で自作生ごみコンポストで
成功している人もいます。


そこで今回はコンポストに成功している人に
直接お話を伺い、
基本的な作り方やコツを
教えてもらいました。



また、コンポストに失敗しない
ポイントについても伺っているので
これからコンポストを始めようと思っている方、
コンポストを始めたもののうまくいかない方の
参考になれば幸いです^^


hazeran

コンポストで失敗しないためには
成功者に話を聞くのが一番。




はっちー

生ごみ削減の第一歩を
一緒に踏み出そう!




生ごみコンポストとは



生ごみコンポストは
ミミズ、ダンゴムシなどの分解者の動物たちや
微生物の力を借りて
生ごみを分解、発酵させることで堆肥をつくる
仕組みです。


通気性の良い容器に土をいれ、
生ごみが出るたびに
土と生ごみをかき混ぜて
熟成させる方法が一般的。


かき混ぜるのが手間に感じる人も
いるかもしれませんが、
生ごみを分解する好気性菌は
酸素がある環境を好むため、
定期的にかき混ぜて土の中に
酸素を送る必要があるんです。


かき混ぜないまま放置してしまうと、
嫌気性の雑菌や腐敗菌が増殖して
悪臭がしたり、
ハエがたくさん集まってくることがあるので
注意しましょう。



微生物に分解してもらうコンポストは
室内やベランダでも始められるので
初心者向け♪


生ごみをコンポストにすると
20分の1にまで小さくすることができる
とも言われているそう。



hazeran

生ごみ削減だけでなく
食品ロス削減も
期待できるわね。




コンポストに使えるもの/使えないもの



コンポストに使える生ごみの例には
以下のようなものがあります。

  • 果物・野菜クズ、種
  • 穀物
  • コーヒー・お茶がら
  • 卵の殻
  • ※魚、肉の身・内臓
  • ※使用済みの食用油




※魚・肉は、腐敗臭がネズミやハエなどを集める
原因になるため扱いに注意が必要です。


※食用油は
週に1回100-200ccまでに留めておくのが
良いようです。


逆に以下のような生ごみは分解に
かなりの時間を要したり、
微生物に悪影響を与える可能性があるので
避けた方が良いでしょう。


  • 魚・肉の骨
  • 貝殻
  • 塩分の多いもの
  • クリ、タケノコ、トウモロコシ、タマネギなどの硬めの皮
  • アボカドや桃のような大きくて硬い種




生ごみを使用することが前提で
ご紹介していますが、
プラスチックや金属、洗剤などの薬品、
工業用の油などもコンポストにはできません。


コンポストに使用する生ごみがには
洗剤がかからないように注意しましょう。



生ごみコンポストの作り方〜成功者Nさんのコンポスト〜



何事も百聞は一見にしかずということで、
実際にコンポストの成功者に
お話を聞いてきました!



今回お話を聞いたNさんは
家庭菜園を持っていて、
本業のお仕事を昼間にしながら、
早朝と夕方は毎日畑に行って
野菜を育てています。


そんなNさんの畑にお邪魔して
コンポストの様子を見学させて
もらいました。


hazeran

家庭菜園、憧れるわ!




はっちー

早速みてみよう。





家庭菜園の一角にある
コンポストの様子。


すべて手作りの自作コンポストで、
蓋は半分に割った竹でできていました。


蓋の隙間から風や雨水が入ることで
激しい乾燥や湿潤状態を避け、
自然な状態が保たれているそう。



hazeran

コンポストの中身を
みてみましょう。





コンポストの中身はこんな感じ。


四角い区画が左右に2つあって、
半年に一回くらいのサイクルで堆肥を
取り出しているそう。


生ごみが容器いっぱいに入っていますが、
熟成していくと量が4分の1程度まで
減少するんだとか!



家から出る生ごみは全てここで
コンポストにできるそうです。


生ごみは野菜の皮や食べ残り、
果物の皮、茶殻、エビや魚の殻や骨など
別々の入れ物に分けて水切りをしてから
コンポストにするこだわりも。



写真のように入れ物を分けて、
畑作業をするときに
コンポストに入れるのがルーティン。


コンポストは
生ごみを入れるタイミングでかき混ぜ、
熟成させているそうです。


籾殻とヌカをコンポストに
一緒に混ぜることで、
微生物の餌を増やして
分解が促進されるそう。



hazeran

コンポストの下層は
どうなっているのかしら。







コンポストは
大まかに3層に分かれていて、
一番上が乾燥した生ごみ、
中間層は微生物が分解中で
少しカビが生えて暖かい層、
最下層が堆肥になっていました。


写真は中間層の様子ですが、
触ってみるとふかふかで
冬でも暖かく、
少し湿った匂いがしました。


生臭さなどは一切なかったのも
驚きました。




こちらは最下層の写真。


色がさらに濃くなり、
堆肥として使用できる熟成された層。



熟成した堆肥は
畑づくりをする時期に合わせて
取り出して、
容器に保存。


次に畑を耕すときに
使用しているそうです。


hazeran

上手に堆肥が作れる時は
ウジが発生しにくいそうよ。




慣れてくると
集まってくる虫の種類によって
生ごみがうまく堆肥になっているか
判断できるそう。


生ごみがうまく発酵せず腐ると
ハエが好きな匂いが出て
集まってきてしまうので
ウジやハエが発生しているかどうかは
コンポスト管理の指標になるかも。



うまく分解できてくると
ミミズが入ってきて
さらに分解を促進してくれたり、
カブトムシの幼虫が
冬越しをしにきたりするそう。


hazeran

自然の力を身近に感じられて
素敵ね。




生ごみコンポストで失敗しないコツ




生ごみコンポストに成功している
Nさんですが、
過去にはコンポストの失敗経験も
あったそう。


後学のために失敗談も伺い、
コンポストに失敗しないコツを
まとめました。


<コンポストで失敗しないためのポイント>


  • 排水・水の管理
  • かき混ぜるタイミング
  • 換気
  • 水を切って細かく刻んで入れる
  • 微生物のエサであるヌカをまぜる




コンポストの水の管理は
とっても重要。


水が多すぎてしまうと
土の中が嫌気的になり、
有機物の分解・発酵を促してくれる
好気性菌が死んでしまいます><



Nさんがかつて
バケツ式のコンポストをしていた際、
水の管理がうまくいかずに
腐敗してしまい、
ハエが発生した経験もあるそう。


hazeran

排水は超重要ね!




一方で、乾燥しすぎていても
分解・発酵はすすまないので、
適切な水の管理が必要。


発酵の進み具合をみて必要があれば
水を加えてあげましょう。


土をかき混ぜるタイミングは
生ごみを土に入れる時でOK。



土に空気を混ぜることで
酸素を行き渡らせる効果もあります。


コンポスト容器の蓋は密閉せず
風が入るようにしておくと
土が呼吸できます。


虫が入るのが嫌な場合は
防虫ネットなどを周りにかけて、
密閉は避けましょう。


hazeran

生ごみがでたときには
管理方法にも注意。




生ごみを捨てる時は
水を切って刻んだ状態で保管しておくと、
コンポストの際に分解が早まるので
おすすめ。



料理の際に捨てる皮や芯をまとめて
細かくしておくと手間が省けますね♪


生ごみを保管している容器に
洗剤や水が入ってしまわないように
気をつけましょう。



最後のポイントは「ヌカ」!


生ごみをコンポストに入れる前に
ヌカを土にまぜいれます。



ヌカが微生物の餌になって
分解を促進してくれるんだとか。


これはNさんが実践している方法なので
私もぜひやってみようと思っています^^


これからコンポストを始める方、
失敗して困っている方は
上記のポイントに注意しながら
一緒にチャレンジしてみませんか?


hazeran

始めるのが楽しみね!




はっちー

ポイントも押さえたし
あとは実戦あるのみ!




hazeran

自分でコンポストをしてみた感想は
また別の記事で紹介するわね。




まとめ



ここまで、
「自作生ごみコンポストの成功者に
作り方を聞いてみた」という内容で
記事を書いてきました。



コンポストは家庭ゴミを減らして
植物の栄養として循環させることができる
一石二鳥の素晴らしい方法だなと
改めて感じました。


コンポストについて
取材させていただいたNさん、
本当にありがとうございました!



私も賃貸マンションでできる
コンポストを勉強して
実践してみたいと思います^^


自治体によってはコンポストにかかる
費用(初期投資など)を助成してくれる
場合もあるので、
これから始めようと思っている方はぜひ
チェックしてみてくださいね♪


hazeran

ここまで読んでくれて
ありがとうございました。