先日、4歳のめぐと一緒に白玉団子を作りました。
きっかけは、わが家で大好きな絵本『14ひきのおつきみ』です。
絵本の中には、ねずみの家族がお月見団子を供えて、みんなで月を眺める場面があります。9月に入り、「そろそろお月見団子の時期だね」と話していて、めぐが「作りたい」と本を読むたびに言っていました。
2026年の中秋の名月は9月25日。まだ少し早いけれど、今回は「お月見の練習」ということにして、白玉団子を作ってみることにしました。
あとからAIと一緒にこの一日を振り返ってみると、白玉団子を作ったことだけでなく、子どもの「やりたい」という気持ちから、いろいろな経験がつながっていた一日だったことに気づきました。
去年は本格的なお月見団子、今年は白玉で
去年のお月見の時期は、実家で長くお世話になっていました。
そのときは場所にも少し余裕があったので、オーブン粘土で作った台に、蒸して作る本格的なお団子を供えました。
今年は自宅に蒸し器がなかったので、作りやすい白玉団子で代用することにしました。
中秋の名月のころにもう一度作れそうなら、今度はきちんと飾ってお月見をしたいと思っています。
近所にはススキが見当たらないので、ススキに似たメヒシバやオヒシバなどの雑草を探して飾ってみるのも楽しそうです。
朝はフルーツサンド作り
この日は朝から、めぐが以前から作りたがっていたフルーツサンドも作りました。
4歳になっためぐは、簡単なことならかなり自分でできるようになっています。フルーツ缶の果物を包丁で切ってもらい、生クリームは泡立てるのが大変なので、途中で交代しながら一緒に作りました。
子どもと一緒に作業するだけで精いっぱいで、作っている最中の写真は撮れませんでした。残せたのは、完成したフルーツサンドを食べているところだけです。
雨の日に見つけた、いつもと違う景色
材料を買いに出かけた朝は、雨が降っていました。
最近、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を読み、子どもにしてあげたいことがすべて書かれているように感じていたところでした。
そのこともあって、買い物を急いで済ませるだけではなく、道の途中では少し立ち止まって道に植えてある草花を観察しながら歩きました。
水たまりに浮かぶ花や、雨に打たれて水滴がついた葉っぱ。晴れた日には見られない姿を、めぐと一緒に眺めながら帰りました。
お祭りでは、水着のまま生き物に夢中
昼からは、地元のお祭りへ行きました。
お目当ては、珍しい「どじょうすくい」です。めぐはやる気満々で水着を着て行ったのですが、周りには水着姿の子が誰もいませんでした笑
午後2時ごろに着くと、受け取れた整理券は午後4時20分ごろの回。長い待ち時間になりましたが、会場には子どもたちが魚介類に触れられる場所が用意されていました。
水だこ、ひらめ、クルマエビ、オマールエビ、伊勢エビ、あわび、さざえ、どじょう、うなぎ。魚が大好きなめぐは、水着のまま、そこで1時間以上遊んでいたと思います。
水だこは少し怖かったようで、指でつつくだけ。それでも、自分で触ってみて、怖いと感じるかどうかを確かめることも大切な経験です。私は、本人がやりたいようにさせて、少し離れたところから見守っていました。
一番気に入ったのは、クルマエビだったようです。たくさんの子に触られて弱っている生き物もいる中で、めぐはじっとその様子を観察していました。
ようやく順番が来たどじょうすくいでは、あまりたくさんはすくえなかったものの、5匹ほどもらえました。その場で揚げてもらったどじょうは少し苦かったのですが、めぐは2匹も食べていて、食べるという意味でもお魚が好きなんだなと思いました。
固い生地を一生懸命こねる
夕食を食べたあと、いよいよ白玉団子作りです。
最初の生地はかなり固く、めぐが一生懸命に押しても、なかなか形が変わりません。その姿がかわいらしくて、しばらく見守っていました。
力のいるところは途中で私が代わり、めぐには団子を丸めてもらいました。
丸め始めると、めぐは急に職人のようになりました。
何もしゃべらず、ひたすら集中して丸めていきます。そして出来上がった白玉を、丸いお皿の円周に沿うように並べ、そこから中央へ向かって少しずつ増やしていました。
大小ばらばらで、めぐが作ったものは小さめ、私が作ったものは大きめ。今回は真ん中をへこませず、クリームあんみつに入っているような、まん丸の白玉を目指しました。
浮いてきた白玉を見て「丸がかわいいよ」
白玉をお湯に入れると、少しずつ浮かんできます。
その様子を見ためぐは、
「かわいい」
「丸がかわいいよ」
と言っていました。
浮かんできた白玉をすくうのも、めぐの担当です。
以前に白玉を作ったときは、中まで火が通っているのか少し不安な仕上がりになったことがありました。今回は袋に書かれていた1〜2分より長めに、最初の一個が浮かんできてから4分ほど茹でてみました。
茹で上がったら、氷を入れた水へすぐに移します。すると中まできちんと火が通り、もちもちのおいしい白玉になりました。
家でクリームあんみつが作れた
完成した白玉は、あんこ、フルーツ缶、バニラアイスと一緒に盛りつけました。
立派なクリームあんみつの完成です。
めぐは「おいしい」と言いながら、白玉を5個くらい食べました。自分のお椀に入れた分は、きれいに完食です。夫も私も、もちもちの白玉をおいしく食べました。
一方、双子のはるとひなは、初めて見る白玉を警戒したのか、ほとんど手をつけませんでした。あんことバニラアイスだけ食べて終了。同じものを出しても、子どもによって反応が違うのがおもしろいところです。
「やりたい」と思ったときを、学びのタイミングに
今回、白玉作りを何かの勉強にしようと思って始めたわけではありません。ただ、めぐの「作りたい」に付き合っているうちに、そこには自然とたくさんの学びがありました。
固い生地を押すには力がいること。丸めた白玉には、大きいものと小さいものができること。お湯の中に沈んだ白玉が、茹で上がると浮いてくること。
朝のフルーツサンド作りでも、包丁で果物を切り、生クリームを一緒に泡立てました。少し難しい作業でも、自分が作りたいもののためなら、めぐはよく見て、集中して手を動かします。
お祭りでも同じでした。好きなクルマエビには自分から手を伸ばし、怖かった水だこには、まず指でつついてみる。触るか、離れて見るかも、自分で決めながら確かめていました。
子どもが「やりたい」と思っているときは、新しいことを経験するのに、とてもよいタイミングなのかもしれません。危ないところや力が足りないところだけ大人が手伝えば、あとは自分で試しながら覚えていけます。
子どもがやりたいと言ったことを一緒に経験できると、私自身も「今日は何かをしてあげられた」と感じられて、親としての満足感があります。
勉強も含め、できるだけ強制されて嫌々やるのではなく、自分から楽しみながら身につけていってほしい。それが私の密かな願いです。
もちろん、いつでもすぐに希望をかなえられるわけではありません。それでも、子どもの中に生まれた「やってみたい」を見逃さず、できるときには挑戦できる環境を作ってあげたいと思っています。
遠くへ行けなくても、身近な経験を増やしたい
この日は、朝のフルーツサンド作りから始まり、雨の日の草花、お祭りの生き物、どじょうすくい、そして夜の白玉団子作りまで、本当に盛りだくさんでした。
めぐにとって、楽しい一日になったことが何よりうれしかったです。
そして私はやはり、子どもが自然や生き物に触れている姿を見ると、一番癒やされるのだと改めて感じました。
体調が悪くて、休日にあまり外出したくない日も多くあります。だからといって、毎回遠くへ出かけなくてもいいのだと思います。
雨粒のついた葉っぱを眺める。近所で生き物に触れる。家で季節の食べ物を一緒に作る。
短い時間や身近な場所でも、子どもの「やってみたい」に付き合いながら、自然や季節に触れられる機会を少しずつ増やしていきたいです。


