譜読みが遅いのは暗譜のせい?上達のための5つのコツ【初心者向け】

hazeran

ピアノ大好き!はぜらんです




皆さんは「譜読み」が得意ですか?


実は私、
ピアノを習っていた時に
最も苦手だったのが譜読みでした。



小さい頃は
楽譜を読まず無意識に暗譜していたので
曲の難易度が上がるにつれて
上達も遅れていました^^;


ある時ピアノの先生から
譜読みが疎かになっていることを指摘されて
読む練習をするようになったんです。


今でも譜読みは得意とは言えませんが
譜読みを練習することで
音楽を楽しむ要素が
たくさん見えてきました。


今回は譜読みが遅い方や
これから独学で
ピアノを始める初心者の方に向けて
譜読みが上達する5つのコツをご紹介。



楽譜を見ているつもりだけど
途中から弾くのが苦手。


片手ずつの譜読みは順調なのに
両手だとパニックになる。


こんな悩みがある方は
無意識に暗譜してしまっているのかも。


本記事を通して
譜読みはどうすればうまくいくのか
一緒に考えていきましょう♪


はっちー

それではいってみよう




譜読みが遅いのは暗譜のせい?



譜読みが遅い理由の一つに
楽譜を暗譜していることが挙げられます。



暗譜をしていれば
楽譜を見なくても演奏できるし
ピアノの音に集中して演奏できるので
一見メリットも多そう。


でも習い始めていきなり暗譜すると
こんなデメリットがあります。




いきなり暗譜するデメリット

  • 初見演奏が苦手になる
  • 途中から弾けない
  • 曲の難易度が上がるほど
    間違えて覚えるリスクがある




私は譜読みの練習を始めるまで
譜読みの良さに気づきませんでした。


でも実際に練習を始めると
色々なメリットがあることに気がつきます。


譜読みのメリット

  • 演奏できる曲が増える
  • 一曲を習得する時間が短い
  • 曲の難易度が上がっても
    間違えるリスクが小さい




初心者ほど
譜読みをきちんと学んだほうが
将来的に弾けるようになる
レパートリーも増えます。





これは余談ですが
ピアニストの辻井伸行さんや
のだめカンタービレののだめのように
正しい弾き方を一聴すればその通りに弾ける
特殊な耳を持っている方もいます。


もし自分もそういう耳を持ってる!という方は
初めから暗譜して
楽譜は後から見直したほうが
上達が早いかもしれませんね。


譜読みの基本【初心者向け】



上達のコツの説明の前に
初心者の方は一緒に
譜読みの基本からおさらいしましょう。


新しい曲を弾こうとした時
いきなり記号がたくさん出てくると
パニックになっちゃいますよね。



ここでは
基本的な音符・休符、
リズム、強弱に関する記号をおさらい。


#」や「♭」がたくさん出てきても
パニックにならない調の把握方法も
教えちゃいます♪



hazeran

しっかり譜読みして
好きな曲を弾けるようになろう♪

譜表



譜表とは
音部記号と5線が合わさったもの。



下の図は
一般的にピアノで使う
ト音記号とヘ音記号の譜表です。



ト音記号の譜表



ヘ音記号の譜表


ト音記号もヘ音記号も
記号の中で黒い丸が濃くなっている箇所と
五線譜の重なる音を
覚える時の基準音にすることが多いです。


ト音記号の譜表は「ド」
ヘ音記号の譜表は「ファ」ですね。


譜表の中で
基準にする音を一つわかっていれば
楽譜が読めるようになります。


数をこなすうちに
他の音符も位置と音がわかってきて
パッと見て音がわかるようになります。





ピアノの楽譜では
このようにト音記号とヘ音記号が
セットになった楽譜をよく見かけますが
これは「大譜表」と言います。


音符と休符



楽譜の基準の音を覚えたら
次は音符と休符の種類を覚えます。





音符にはそれぞれ名前がついていて
何拍伸ばすかが記号によって異なります。


基準となる音符を四分音符として
その他の記号の拍数を考えるのが
一般的。



自分の手で
四分音符をカウントしながら
書いてある音符を歌うと
リズムが掴みやすいので
おすすめです♪





音符の横に点がついているのは
「付点」と言います。



付点がついている時は
音符の半分の長さ(図では八分音符分)を
追加します。


図のように
四分音符に付点がつく時は
付点四分音符と読みます。


付点の横に
さらに付点がついているのは
「複付点」といって
元の音符の1/4の長さ(図では十六分音符分)が
追加されます。


面白いですよね。





休符も考え方は音符と同じですが
記号の形が全く異なりますね。


全休符は上から2番目の線にぶら下がっていて
二分休符は3番目の線の上に乗っています。


四分休符は
他の休符とは異なる形を
していますね。


休符の場合も四分休符を1として
他の休符の長さを考えるのが一般的。






図のように
休符にも付点をつける場合があります。


拍と拍子



譜読みをする際
リズムの基準になるのが拍と拍子。



拍とは
一定に刻まれるリズムの単位のことで
四分音符を一拍として
拍を数えることが多いです。


メトロノームが刻む
カチカチという音が拍ですね。



さらにこの拍を
拍子で分けることで
曲全体のリズムが決まります。


拍子記号を使うと
その意味がわかりやすいです。





拍子記号では
分母が1拍をどの音符でカウントするかの
基準を示し
分子が何拍を1セットにするかを
示しています。



例えば3/4拍子の場合は
基準になる拍は四分音符で
四分音符三拍が1セット(三拍子)。


6/8拍子の場合は
基準になる拍が八分音符で
八分音符六拍が1セットになります。


拍と拍子がわかると
楽譜内の音符のリズムが
格段にわかりやすくなりますよ♪


シャープとフラット



譜読みで苦手意識をもつ
理由の一つに
シャープとフラットがあると思います。



譜面に「♯」や「♭」がつくと
黒鍵が増えて
今まで弾けていた白鍵の世界から
途端に複雑になる感じがしますよね。


でも基準になる調さえわかっていれば
弾き方は変わらないんです。





図のように「#」や「♭」がついている時
どうやって基準の調を探しますか?


私はこんな覚え方をしています。


#がついている時は
長調なら一番右の#の一つ上の音
短調なら一つ下の音が
基準の調になります。



図の例でみると#が二つつく時は
ドが一番右の音なので
長調なら一つ上のレ、
短調なら一つ下のシが基準の調ですね。


♭がついている時は
長調なら一番右の♭の四つ下の音
短調なら三つ上の音が基準の調になります。



図の例で見ると
♭が三つの時一番右の音はラですね。


なので長調なら
ラから四つ下のミ、
ミには♭がついているので
ミ♭が基準の調になります。


短調の場合は
ラの三つ上のドが
基準の調ですね。


hazeran

規則がわかってしまえば
そこまで複雑じゃないわね




強弱と速さ



楽譜には速さや強弱の記号もあります。


強弱記号の基本的なものは
f(フォルテ)とp(ピアノ)です。


fが強く、pが弱くを表しますね。


代表的な強弱記号

  • ppp(pianopianissimo):きわめて弱くppより弱い
  • pp(pianissimo):きわめて弱く
  • p(piano):弱く
  • mp(mezzo piano):やや弱く
  • mf(mezzo forte):やや強く
  • f(forte):強く
  • ff(fortissimo):きわめて強く
  • fff(fortefortissimo):きわめて強くffより強い




また「<」や「>」のような
強さを示す記号もあります。


「<」は徐々に強くすることを表す
クレシェンド。


「>」は徐々に弱くすることを表す
デクレシェンドですね。


速さに関する記号では
楽譜の譜表の上に♩=80、♪=120などの
記号がある場合があります。


これは一分間に演奏する拍数を
表しているんです。


応用篇でイタリア語のこんな記号もあります。

  • Adagio(遅く)
  • Andante(歩くぐらいの速さで)
  • Moderato(中ぐらいに)
  • Allegro(速く)




これらは出てきた時に調べればOK。


まずは基本的な記号だけ
覚えておきましょう♪


譜読みが上達する5つのコツ




hazeran

いよいよ譜読みの実践ね!




楽譜の基本的な記号や読み方を理解したら
いよいよ譜読みを実践!


ここでは
譜読みが上達する5つのコツを
ご紹介していきます。


譜読みが上達する5つのコツ

  • 楽譜全体を眺める
  • 片手読み→両手読み
  • 鍵盤を見ない
  • 拍をとりながら弾く
  • 少し先を見ながら弾く



楽譜全体眺める



新しい曲を始める時、
早速頭から!と
弾き始めていませんか?


まずは一旦深呼吸。


楽譜全体を眺めてみましょう。


繰り返す展開はないか?
転調する箇所や
同じフレーズに
アレンジが加わった場所はないか
確認しておきます。


曲のイメージが掴めてから
譜読みを始めると
早く読めるようになりますよ。



あらかじめ曲を耳で聞いておくのも
おすすめです。


片手読み→両手読み



譜読みの順番は
片手読み→両手読みがおすすめ。




左手と右手では
譜表が異なるので
まずは左右で読むスピードを上げる
トレーニングから始めましょう。


きりの良いところまで
左右で譜読みができたら
今度は両手で合わせて
楽譜を見ながら弾いてみましょう。


左右で弾く時にリズムがばらつく時は
一小節ずつ拍を感じながら
ゆっくり弾くと改善できますよ。



音符が自然に読めるようになったら
最初から両手譜読みに
チャレンジするのがおすすめ♪


はっちー

たくさん譜読みするのが
1番の近道!




鍵盤を見ない



ピアノを弾く時に注意したいのが
鍵盤を見ないということ。


無意識に暗譜してしまっていると
鍵盤や指にばかり注意が行きがち。


読みながら弾くために
視線は楽譜に固定しましょう。




小学校の音楽の授業でリコーダーを吹く時
初めは押さえる指を見ながら
弾いていたかもしれませんが
だんだん楽譜を読みながら
弾けるようになりますよね。


ピアノも全く同じで
自分がどこを押さえているか
見なくてもわかる状態になれば
自然と楽譜に集中できるようになります。




鍵盤を見ないと
変なところを押さえちゃう!
という方はまず
鍵盤を把握するところから
練習してみましょう。



鍵盤を把握する練習には
音階の練習がおすすめです。


こちらの動画が
指番号や調を書いてくれていて
わかりやすかったです。





拍をとりながら弾く




譜読みで
左右のリズムが崩れないようにする
一番効果的な方法が
拍をとりながら弾く練習です。



特に左右全く違うメロディーや
リズムで弾く場合には
頭の中で拍を数える感覚が大切。


私が拍のカウントが大事だなあと痛感したのは
ショパンの幻想即興曲を弾いた時。





左右でリズムが違うので
初めは左右どちらかに
引っ張られてしまうんです汗


そんな時に
ピアノの先生から口すっぱく言われたのが
拍を数えるということ。



どんな曲であれ
譜読みをする時には
背景にどんな拍が流れているのか
感じながら弾いてみてください。



少し先を見ながら弾く



楽譜を読む時に
少し先を見ながら弾くと
スムーズに弾くことができます。



音読をする時
目は口で読み上げている文字の
少し先を見ていますよね。


ピアノも全く同じで
少し先を見ないと演奏が止まってしまいます。


はじめは先を見るのが大変ですが
次へ次へと脳を急かすことで
だんだん脳がスピードに慣れてきます。


ゆっくり自分の読めるペースでいいので
先を見る練習をしてみましょう。



まとめ



ここまで、
「譜読みが遅いのは暗譜のせい?
上達のための5つのコツ【初心者向け】」
というテーマで
譜読みの基本とコツについてご紹介しました。


私も
ピアノを教室に通うのを辞めてから
ブランクがあるので
譜読みトレーニングを
再開しようを思います♪


これからもっともっと
いろんな曲にチャレンジでいるように
一緒に頑張っていきましょう!


hazeran

以上、はぜらんでした!
ここまで読んでくれてありがとう




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