知っておきたい!歌ってみた用のマイクの種類と使い方【初心者向け】

 


hazeran

歌大好き歴20年のはぜらんです




歌ってみたを投稿したいなと思いつつも
いざ始めようとするとどの機器を選べばいいのか
迷ってしまいますよね。


中でも自分の歌声の質に最も大きく影響する
マイクについては、
ちゃんと知識をつけておきたいところ。



最近流行りのワンテイク動画でも
アーティストがいろいろなマイクの前に立って
歌っていますよね。


でも、それぞれのマイクって
一体何が違うのでしょうか。


今回は歌ってみた初心者の方に向けて
マイクの種類と使い方について
詳しくご紹介します。


マイクを使って、
ワンランク上の音質を手に入れましょう♪



パソコンで録音する場合と
iPhoneで録音する場合について
別々にご紹介しているので


環境に合わせて
適切なマイクを選んでみてくださいね。


はっちー

それではいってみよう




 

歌ってみたで使うマイクの種類



hazeran

そもそもどんなマイクが
あるのかしら。




歌ってみたで使うマイクには
どんな種類があるのでしょうか。


まずはマイクについて
種類別の機能を解説します。


マイクとは



マイクとは音波を電気信号の振幅(電圧)に
変換する音響機器のこと。


正式にはマイクロフォンといいます。


歌ってみたで使われるマイクには
主に2種類があります。



歌ってみたで使うマイクの種類

  • ダイナミックマイク
  • コンデンサーマイク




ダイナミックマイクとコンデンサーマイクは
マイクの内部構造に違いがあります。


ダイナミックマイク



ダイナミックマイクでは
振動板(ダイアフラム)、コイル、磁石によって
音波を電気信号に変えています。





振動板が音波に合わせて振動すると、
中のコイルがマグネット上で振動して
電気信号に置き換わります。


ダイナミックマイクは
空気の振動によって電圧を作り出しているので、
電源は必要ありません。


ダイナミックマイクは
衝撃や湿気に強く、本体が軽いです。



コンデンサーマイクに比べると感度が低く、
音源がマイクから遠ざかると
音を拾いにくくなる特徴もあります。



ステージ上のパフォーマンスに適した
マイクです。


ダイナミックマイクを使っている
アーティストの動画はこちら





コンデンサマイク



コンデンサマイクでは
振動板(ダイアフラム)、バックプレート、
アンプ、電気回路によって
音波を電気信号に変えるのだとか。





バックプレートには電気が流れていて、
振動板も導電性の素材になっています。


マイクから入ってくる空気の圧が大きいと
振動板とバックプレートが近づき
出力される電圧が高くなります。


ダイナミックマイクに比べて
コンデンサーマイクの振動板は軽いため、
より繊細な音を拾うのに適しています。



振動板とバックプレートだけでは
十分な電流が出力されないので、
電気信号を強くするために
電気回路を経由します。


コンデンサーマイクは収音に電気を使うため、
ファンタム電源が必要になります。



コンデンサーマイクは
ダイナミックマイクに比べて
振動や湿気に弱いそう。


一方で、マイクから多少離れていても
音を拾う感度の高さがあります。



弾き語りの場合でもコンデンサーマイクなら
1本で録音が可能です。


コンデンサーマイクを使っている
アーティストの動画はこちら





ちなみに、
私が現在歌ってみたで使用している
コンデンサーマイクは
audio-technicaのAT2050。






比較的お安くて音質も良いので
初心者におすすめですよ♪



ダイナミックマイクと
コンデンサーマイクの違いについては
こちらの動画が参考になりました。





お金をかけず歌うならイヤホンマイク



イヤホンマイクは
上に挙げた2つのマイクに比べると
音質はかなり劣ります。


しかしiPhoneであれば
購入するときについてくるため
マイクのコストがかからない点は魅力的ですね。



初めはイヤホンマイクを使って、
音質に満足できなくなってから
マイクの購入しても良いと思います。


 

歌ってみたを録音する時のマイクの繋ぎ方



歌ってみたの録音をするとき、
マイクはどんな繋ぎ方をすれば
良いでしょうか。


マイクをつなげる方法は
大きく分けて2つあります。


マイクの繋ぎ方

  • 機材に直接繋ぐ
  • オーディオインターフェイス経由




自宅、スタジオなど録音をする環境によって
録音に必要な機材も異なります。



まずは録音に必要な最低限の機材を
知っておきましょう。


パソコンに録音音源を入れる場合



パソコンに録音音源を入れる場合は
最低5つの機材が必要なります。


録音で必要な機材<パソコンに繋ぐ場合>

  • パソコン(レコーディング用ソフト)
  • オーディオインターフェイス
  • マイクケーブル
  • マイク
  • マイクスタンド




コンデンサーマイクで録音する場合には、
ファンタム電源のついた
オーディオインターフェースを
接続する必要があります。


ダイナミックマイクの場合は
パソコンに直接繋ぐこともできます。


しかし、パソコンから直接電力供給すると
ノイズが発生したり
劣化する可能性があるのだとか。



パソコンで録音する場合は
オーディオインターフェイスを経由して
録音するのが無難ですね。



パソコンを使う場合は機材用のスペースが
ある程度必要になります。


iPhoneに録音音源を入れる場合



iPhoneに録音音源を入れる場合は
マイクを直接挿す方法と
オーディオインターフェースを経由する方法の
2通りが可能です。


iPhoneに直接マイクを繋いで
録音する場合にも


コンデンサマイク、ダイナミックマイク
それぞれ使用できます。


iphoneに直接繋げるマイクの使用例 「MV88A」





iphoneとオーディオインターフェースを
繋ぐ場合には
7つの機材が必要です。


iPhoneに
オーディオインターフェイスを繋ぐ時
必要な機材

  • iPhone
  • オーディオインターフェイス
  • 変換アダプタ(iPhoneと
    オーディオインターフェースを繋ぐ
    アダプタ)
  • オーディオインターフェイスに付属の
    USBケーブル
  • マイク
  • マイクスタンド
  • ケーブル




パソコンと比べると
機材の数が増えてややこしいですね。


長時間録音する場合には
携帯を充電するためのモバイルバッテリーや
充電ケーブルも必要になります。


個人的にはiPhoneで録音するなら
直接繋ぐマイクをお勧めします。
 



歌ってみた用マイクで注目したいスペック



歌ってみたでマイクを使う際には
マイクのどのスペックに
注目すれば良いのでしょうか。


ここでは確認しておきたいスペックを
3点ご紹介します。


マイク選びで注目したいスペック

  • 指向性
  • 入力感度
  • 周波数特性



指向性



指向性とはマイクが音を拾う方向や角度のこと。


音を拾う範囲が広すぎると、
不要な環境音も入ってしまうので
注意が必要。


マイクには大きく分けて
3つの指向性があります。


マイクの代表的な指向性

  • 無指向性
  • 単一指向性
  • 双指向性







無指向性



無指向性とは全ての方向から、
同じように収音します。






図で表すと円形になりますね。


無指向性の場合、
特定の音だけ収音するのが難しいです。


パソコンやスマホのマイクの内臓マイクは
無指向性ですね。


単一指向性



単一指向性はひとつの方向から
高い感度で収音できる性質があります。



単一指向性のマイクで最も一般的なのは
カーディオイド型。





収音できる角度が約130度なので
2人で歌う場合でもカバーできます。


ライブなどで歌う場合は
ハウリングが起こりにくい
単一指向性が使われるのだとか。


正面から来る音に最も感度が高く、
背面から来る音には感度が低くなります。


 

双指向性



双指向性はマイクの正面と背面の感度が高く、
側面からの音には感度が低いのが特徴。






収音角度は90度なので、
より狭い範囲の音を拾います。


正面と背面の両方から
音を拾うのに便利ですね。


入力感度



入力感度とはマイクの振動板に
1Paの音圧を加えた時発生する電圧が、
どのくらいになるのか示す数値です。


単位はdB/Pa。


入力感度の値が大きいほど
大きな音量で出力されます。



例えば
-20dB/Paと-40dB/Paのマイクを比べると
同じ音源からの音に対して-20dB/Paの方が
大きな音量で出力されるということですね。


これは余談ですが、
dBは対数を使った単位なので(dB=20×log)
-20dBと-40dBでは10倍も
音量に差があるそうですよ。


周波数特性



周波数特性とは、
どのくらい高い音から低い音までを拾えるか
を示しています。



周波数特性によって、
マイクの用途が異なります。


周波数特性はグラフで表される場合も。



ダイナミックマイクSM58の周波数特性


グラフの横軸は
人間の耳が聞き取れる範囲である
20Hzから20kHzの範囲の周波数が
書かれています。


縦軸はマイクが出力できる音量(dB)。


どの周波数でも同じ感度の場合をフラットと言い
収音した信号は原音に近い音量になるそう。


グラフの山が左にあるほど低音域の感度が高く、
右にあるほど高音域の感度が高くなります。



また、0dBよりも低くなっている箇所は
感度を下げて不要な音を抑えている場合も。 




歌ってみたを始める前に知っておきたいマイクの使い方




マイクを手に入れたら、
歌ってみたを始める前に
使い方を確認しましょう。


マイクを使うときに注意するポイント

  • マイクの角度
  • マイクと口の距離
  • マイクの持ち方



マイクの角度



指向性のあるマイクの場合、
マイクの角度はとても重要。


単一指向性の場合は、
収音範囲をあらかじめ確認して
そこからはみ出ないように歌います。


マイクは正面の音を最もよく拾うので
極力正面に立って歌いましょう。


マイクを設置するときは
口の位置がマイクのヘッドと
水平になるようにします。



ダイナミックマイクの場合は
マイクを横向きに倒して
ヘッドが口の方に向くように
設置します。





一方でコンデンサーマイクは
ヘッドが上になるように地面に垂直に固定して
横から声を当てられるようにします。






マイクと口の距離



マイクと口の距離は
マイクの種類によって異なります。


指向性のあるマイクでは
マイクを口に近づけるほど、
低い周波数の音を拾いやすくなります。



これを近接効果と言います。


近接効果については
こちらの動画が参考になりました。





マイクと口の距離をあえて近づけることで
低音を活かした表現も可能です。


ただし、あまり近づけすぎると
ポップノイズなどを拾ってしまうので
注意が必要ですね。


ダイナミックマイクの場合は
5cmくらい離した状態で歌ってみて、
必要に応じて近づけたり
遠ざけたりしてみましょう。


コンデンサーマイクは
ダイナミックマイクよりも感度が高いので
15cm〜20cmほど離した状態で
歌ってみましょう。



マイクの持ち方



マイクの持ち方は
ダイナミックマイクを使用するときに
気をつけるポイント。


マイクを持つときは
先端を口の正面に向けましょう。


マイクを握る位置が高すぎると
音がこもる原因になってしまうので、
ヘッドの部分には触れないように
持ちましょう。



コンデンサーマイクは手に持って歌うと
ノイズが入ってしまうので


マイクホルダーに入れて歌うことを
お勧めします。




まとめ



ここまで
歌ってみた初心者の方に向けた
マイクの種類と使い方について
解説してきました。


歌ってみたで使われているマイクは
下記の2種類。


  • ダイナミックマイク
  • コンデンサーマイク




個人的には
パソコンにマイクをつないで歌う場合には
繊細な音に向いていて
1本で弾き語りもできる
コンデンサーマイクがおすすめ。



iPhoneで録音する場合は、
直接マイクをつないで歌える
コンデンサーマイクがおすすめです。



マイクが高額で少し手が出しづらい
と言う方はまず
イヤホンマイクで録音をしてみて。


クオリティを上げたくなったら
良いマイクを購入してみてくださいね。


hazeran

以上、はぜらんでした!
ここまで読んでくれてありがとう




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